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地母神 (ペルティウィ)

大地の恵みは、神聖なるペルティウィ女神によって具現化されています。ペルティウィは、愛される稲の女神デウィ・スリとして、人々に命の糧である米を授けるために自らを犠牲にしました。デウィ・スリは様々な形で表現されており、その一つとして、収穫を守るために米倉の軒に吊るされたパンダン葉で編まれた小さなチリ人形があります[所蔵品11]。
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バリの人々は、豊穣という概念に深い関心を寄せています。シヴァ神とその妻の性器であるリンガ・ヨニは豊穣を象徴し、巨大なバロン・ランドゥン人形もまた、ユーモラスな歌を歌いながら豊穣を表現しています [所蔵品2,3]。この豊穣への祈りは、農業的な側面だけでなく、生と死、そして再生の循環という、より大きな生命のサイクルにも深く関わっています。

地母神はまた、死や冥界、自然災害といった側面とも結びついています。ラトゥ・グデ・メチャリンとしても知られる魔女ランダは、こうした力強い力を体現しています。人々はランダを恐れながらも崇拝し、善と悪のバランスを保つために惜しみない供え物を捧げます [所蔵品1]。