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マネーアート

中国製の小さな銅貨は、少なくとも14世紀以降、ジャワ島やバリ島に大量に輸入されてきました。中央に四角い穴が開いたこの丸い硬貨には、鋳造された当時の皇帝と王朝を示す漢字が刻まれています。20世紀に入るまでバリ島では主要な通貨として使われていましたが、近代通貨に取って代わられた現在でも、バリの文化において重要な役割を果たしています。お供え物には欠かせない「セサリ」(文字通り「本質」の意)と呼ばれるこれらの銅貨は、寺院の装飾や彫像の素材としても用いられています。ここに展示されているヴィシュヌ神とその妃デヴィ・スリを描いた一対の寺院の飾り布は、こうした銅貨を使った珍しい美術品です。